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感想 バッタを倒しにアフリカへ

  • Day:2018.03.11 13:25
  • Cat:読書
 教養がやばいと感じたので最近は新書を読むようになりました。でも新書を買うのはこの歳になって実は初めてで、なにを買ったらいいのかわからない(酷い)とても読書が趣味の人間とは思えません。とりあえず平積みされていた本を買いました。

バッタを倒しにアフリカへ (光文社新書)

 これが本当に面白かった。著者の前野氏が研究者生命を懸け、単身バッタの研究のためにアフリカで奮闘した記録が書かれています。ポスドク(ポストドクター)という立場の方たちの辛さや、アフリカの文化についても知ることができました。
 バッタを愛しすぎて、バッタに食べられるのが夢だとか、バッタを触りすぎてバッタアレルギーになってしまったなどというエピソードも面白かったです。
 前野氏はアフリカに滞在中、ティジャニというドライバーの方と行動を共にするのですが、彼が本当に頼れる相棒で、また愛嬌のある様子も描かれていて魅力的な方でした。単に滞在の記録が書かれているだけではなく、登場する方たちの様子が上手に描かれているのも良かったです。
 読んでいてぼくは自身の兄の姿を前野氏に重ねずにはいられませんでした。兄も同じようにポスドクの立場で、単身海外で研究をしていました。前野氏は努力と幸運も重なり助成金を得ることができましたが、兄は職を失い失意の中帰国してきました。向こうでどのような苦労をしたのか、「もう帰ってくることはない」と言い切って海外に飛び出した兄が、どのような思いで帰国したのかを再び考えさせられました。
 ちなみに、前野ウルド浩太郎氏の「ウルド」とはモーリタニアでの栄誉あるものに授けられる名前で、同氏の功績をたたえて研究所の所長からいただいた名前だそうです。かっこいいですね!

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