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チャールズ・ブコウスキー『パルプ』 感想など

  • Day:2018.03.05 11:40
  • Cat:読書
 久しぶりに読書の感想のようなものを書こうかと思います。去年あたりから読書の習慣が戻り、毎日ぼちぼちと読み進めています。
 読み終わったときのひと言は「こんなに自由に書いてもいいんだ! すごい!」でした。自分の小説観が広がったような感じがしました。
 この小説の主人公は自称LA最高の私立探偵ですが、基本的に作中ずっとお酒を飲んでいます。しかも最後までほとんどなにもしません。することと言えば、競馬か酒場で喧嘩するくらいです。いちおう捜査のようなことはするけどそれは全部裏目に出て失敗します。でもなぜか都合良く解決して事態は進んでいく。そしてなんかいい感じに丸投げのラストも「なんだかいろいろあったけどいい作品だったな」という気分になってしまいます。
 自由に書いてあるように見えて、きちんと展開を構成して作り込まれているんだろうなと思います。ぼくは読んでいて「小説はこれだけの余裕と余白を持って書いてもいいんだよ」と言われたような気がしました。
 今作はマイベスト本のひとつになりそうです。

パルプ (ちくま文庫)

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